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六代目蔵元 佐藤淳平 私の履歴書

原料米について・その2(楯野川新聞 2013年6月11日号より)

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いつもありがとうございます。楯の川酒造 六代目蔵元の佐藤淳平でございます。

前回までは契約栽培米のことや原料米のことについて書かせていただきましたが、その後の弊社の展開をお伝えさせて頂きたいと思います。 弊社では、平成18年から「出羽燦々」「美山錦」といった酒米の契約栽培を開始いたしましたが、どうしても等級検査に出せない中米 (規格外米)が出てしまう問題がありました。

この中米は、いくら60%や50%と精米したからといっても、本醸造や純米酒・ 吟醸・ 純米吟醸・ 大吟醸など特定名称酒の原料にはできないところがネックとなります。契約上、その中米も一緒に購入するということにしておりましたので、その米の用途を考えた結果、新たに粕取り焼酎の免許を取得し、酒粕とともに、中米を有効活用しようということなりました。

日本酒のように、弊社のメインの商材にはなりませんが、日本酒を醸造する過程で出る副産物を有効活用することと、夏場の仕事として、粕取り焼酎の製造をわずかではありますが開始致しました。

契約栽培の開始と粕取り焼酎製造と、今までとは違うことにチャレンジした思い出深い1年でございました。今でも契約栽培を行っており8年目になりますが、毎年の夏場の圃場視察や情報交換会など、農家さんとの交流も楽しみになっております。

六代目蔵元 佐藤淳平