今期から新しい品種のお米で、新しいアイテムを2種類醸造する予定です。
一つは、亀の尾。もう言わずと知れた米であるが、数年前から契約農家さんから栽培していただいており、酒販店さんのPB等で使用をしておりましたが、今期自社のオリジナル商品として発売することとなりました。
そして、もう一つの品種が惣兵衛早生(そうべえわせ)という品種。こちらは亀の尾の親にあたる品種で、旧藤島町にある農業試験場の方から種もみを譲り受け、種子の栽培から復活させ、昨年2名の農家さんに栽培していただいたものです。
ここまで来るのに、約3年の歳月がかかりました。
契約農家さんの話では、亀の尾の親ということと、昔の在来品種ということで非常に丈が長くなり、栽培にとても苦労したとのこと。
折角復活させ、農家さんに栽培して頂いた米が、どのようなお酒になるか今からとても楽しみです。
http://tatenokawa.com/ja/sake/products/products.html?category=4
なお、ラベルやネーミングは、すでに決まっており、庄内や山形県が発祥の品種にスポットライトを当てられるようなシリーズにしていきたいと考えております。
今期は、どちらの品種も50%精米で醸造する予定ですが、来期以降、米の特徴など把握し経験も積んだら、高級酒の仕込みにも使用したいなとは思っております。
新しく開発された酒米ばかりに注目がいく時代かもしれませんが、昔の米に思いをはせるのも一つなのではないかなと思っております。