田植えのシーズン

GWも明け、田んぼに水を張って代かきをするところが多くなり、田舎の景観ががらっとかわってきました。

そして、早いところだと田植えが始まっております。

昨年の9月に収穫が終わって、仕込みのシーズン到来だなと思って、2019BYがはじまりましたが、もう1週間くらいで甑倒しが終わり、6月中旬にはビン詰めまで全て完了します。

もともとの計画ではもう少し仕込み本数が多かったのですが、コロナの影響でタンクを10本ほど減らすこととなりました。

これほど、自粛が影響するとは思いませんでしたが、何とか今期も無事に終わりそうです。

そして、田植えがはじまると9月の収穫まではあっという間。

緊急事態宣言の解除がどうなるか、そして人々が飲食や国内旅行に戻るのかどうか。この辺が日本酒の蔵元の業績回復に影響を及ぼすものと思います。

移動や旅行、飲食、買い物など制限されてきた反動で、結構な盛り上がりを見せるのではないかと今のところ推察しております。

また、昨年の決算で15%ほどの割合まで増えていた輸出。こちらもどれくらいまで戻すものなのか、各国の状況を見ながら対応していきたいと考えております。

夏場の動きを見ながら、来期の製造計画を立案し、何とか会社を継続していく方法を模索致します。

こんな時こそリーダーシップを・・・毎日新聞の記事 

https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/「こんなときこそリーダーシップを」「野党も与党も関係ない」-コロナ対応へ450人の声/ar-BB13IFvj?ocid=spartanntp

緊急事態宣言を5月末まで延長することにした政府ですが、関東や関西など感染者が多い都道府県については、仕方がない部分もあるかなと思いますが、全国一律で延長するのはどうかと私も思うようになりました。

ある程度、新型コロナのことがわかり三密にならないように、または感染しないように個人や家庭、お店、会社で対応していけば、クラスターを形成するような状況にはならないのではないかと考えております。

逆に、経済を優先することも一理ありますが、新しい感染者数がゼロに張り付くような日が1週間とか続くような状況になるまでは頑張る必要があるとも思います。

台湾や香港、韓国あたりは非常に政府なりが優秀で、新しい感染者が出ていない状況のようで経済としてもこれから元に戻るような気配がありますが、しかし日本はまだまだなんでしょうか・・・・。

ネットのニュースで毎日新聞の記事を見ました。一般市民450人の声をダイレクトに掲載しているようですが、なかなか政府への評価は厳しいようですね。

政府や国会議員を見ているよりも、大阪府知事や北海道の知事など若い首町のほうが何倍も優秀なような気がします。比較すること自体、失礼なのかもしれませんが、何をやっているかわからない大臣よりは、断然人気ですよね。

ああいった優秀な方が10人とか20人とかで政府を作ったほうが、スピーディーにわかりやすく、時代にマッチするんじゃないかと思います。

でも、しかし、第二次世界大戦のときも、恐らく政治的には混迷していた状況だったと推察しますが、おそらく今の政府と同じようなものだったんでしょうね。ぐだぐだな政治というのは日本の歴史なのかもしれません。

たてにゃんの鬼退治

高濃度アルコールのスピリッツ たてにゃんの鬼退治のデザインスケッチが上がって参りました。この写真の他に2パターンあり、最終的にどれにするかこれから判断しますが、かわいらしいデザインに仕上がったと思います。

味気ない「スピリッツ66」とかのラベルや商品名で出しているメーカーさんが多いですが、こんな時だからこそ、面白いと思って笑っていただけるようなスピリッツを弊社は出したいと思います。

価格についても、720mlで1567円(税別)で計画しております。

未だ免許が下りる気配がないですが、医療用に限っての申請方法があり、管轄している税務署長の許可があれば、申請書1枚で済むようですが、弊社であくまでも酒類として販売いたします。

この医療用の申請について、昨日、実際に内容を確認して動こうと思ったのですが、消防に相談し、ラベルも事前に申請、そして事前に販売する医療機関の名前を書かないと申請できないらしいです。つまり出荷先の病院が確定していないと製造できないということのよう。

医療用の販路がない蔵元にとっては、販路が決まっているものなどなく、認可が下りる前に告知や案内などしては駄目だとこれまで税務署に言われてきましたので、これは実際に申請してはいけないものだと、個人的に理解しました。

また、期間限定の措置で、厚労省の鶴の一声でいつでも出荷NGになるという。

なんだかよくわからない政策と思い、政府の方針等に左右されない通常の酒類の扱いで、王道の免許申請をそのままするという結論に至りました。

高濃度アルコールのスピリッツやウオッカの提供は、供給が追い付いていない現在、供給するスピードが命だと私は思っておりますが、いろいろと制限をつけてしまう行政。

期間限定とかの免許にして、最短1週間くらいで免許を下すような臨機応変の対応がなぜできないのか不思議でなりません。

飲食店さんのテイクアウト

先日、酒田市内の飲食店さんから夕飯のテイクアウトを頼んでみた。

お店の営業は通常通り行っているようだが、テイクアウトの注文も増えているみたい。

お酒も一緒に販売しているようで、やる気のある飲食店さんはいろいろと工夫しながらお店の経営を行っているよう。

これから外で飲むことは少なくなり、オンライン飲み会などが増え、家のみすることが多くなると考えている。

テイクアウトにセットで販売できるような小容量のお酒も、これから需要が増えていくであろうと思う。

恐らくコロナが終息しても飲食店さんでのお酒の需要はもとには戻らないと予想している。そもそも飲食店さんで飲まずに家で飲む人が定着し、家のみがある一定のポジションをもつからである。

今回テイクアウトした飲食店さんの値段設定も良心的だし、お店で食べるのよりも若干安いんじゃないと思うようなメニューだった。

そこに、自分で購入したお酒などを合わせれば非常に安く飲めるということになる。

蔵としては、300mlなど小容量サイズのアイテムを増やすなど、家のみニーズにあった商品開発が必要になるであろう。

新型コロナ対策 雇用調整助成金について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html

4月当初から厚生労働省で実施している雇用調整助成金の申請を考えており、先日から計画休業を取得するよう、各部署調整の上進めております。

ただ、この助成金、非常に面倒な書類が必要で、何のためのものか、そして誰のためのものなのか疑問しか出てこないですね。

もともと、雇用保険を財源としているもので、この面倒な計画と実績の書類の提出を求めることに関して、基本的には厚労省は助成金を出したくないんだなと個人的に捉えております。

こんな世の中の状況にあって、この煩雑な書類の提出が必要とは、悪意しか感じない。

そして、資料には中小企業の場合4/5の助成率と書いてありますが、就業規則で60%の給与を保証している弊社については、月額給与の約50%くらいしか支給にならないという。

そして、仕組みがすごくわかりにくく、プロである社労士さんでも対応してくれない。

正直にいうと詐欺のような数字の書き方だなと思いますね。

なんでこんなに複雑怪奇な仕組みにしているんだろう。携帯の料金みたいに、意図的にわかりにくくしているとしか思えない。

高アルコール スピリッツのリリースを計画

全国的に消毒液等が足りない状況になっておりますが、弊社では高アルコール度数のスピリッツを販売しようかと検討しております。

すでに、全国の蔵元さんなどでリリースしているところが出てきておりますが、順調にいくと6月中旬ごろに発売できるかと思います。

先週、管轄の税務署にスピリッツの製造免許の申請書を提出し、順調にいくと2カ月で免許が下りるようです。

新規免許ではなく、条件解除の手続きで済みましたので比較的書類は簡単に済みました。(新規免許よりも簡単ということです。実際のところ非常に面倒)

商品名は、「たてにゃんの鬼退治65」ということで、他のメーカーさんと違ったイラスト入りのラベルにしようかなと考えております。

そして、価格は720mlで1567円(税別)を想定しております。

なんで、こんな半端な価格なのかというと、ん・・・・「いちころにゃん」に合わせてのこと。実は私が考えました。こういったダジャレは結構思いつくんです。

昨年の山川光男のプリント瓶の価格も、3200円(み・つ・お)にしましたし、精米歩合も32%にしました。ちょっと横道にそれましたが、スピリッツの販売自体利幅はそんなにないのですが、レモンサワーの原液として提案致します。

しかし、免許申請について、思うことが多々ありました。

①ALC度数70%などになると、消防法にひかっかってくることになり、1日の製造数量が80Lに制限されること。80Lしか作れないんじゃ、はっきりいって効率も悪いし、どうにもならない。防爆対策なんか普通の蔵はしてませんよ。

こんな非常事態で消毒液がないないと騒いでいるのに、防爆対策なんかに前をふさがれる始末。800Lとか2000Lくらいに緩和してもらいたい。そもそもアルコールの原液を受け入れる時点での度数は90度を超えていて、消防法にひっかかるんだったら受け入れも駄目なはずなんですよね。意味がわからないですね。

②免許申請に添付する納税証明が必要になる。借入に必要な印鑑証明も同じですが、ネットで完結できるようにすべきと思いました。市役所や庄内支庁にいくと感染する可能性がありますし、そもそも、行政が発行したものを税務署に出す必要があるのか?と思いました。市や県が税務署と情報をリンクできるようにすれば、納税証明なんか必要ないんじゃないのか。

③こんな時期なのに、免許がおりるまで2カ月かかるとは・・・。税務署さんと国税庁さん何とかしてください。

結局、何をやるにしても規制や行政の壁があって、中々スピーディーに進まない。前からずっと思っておりますが、社会主義は中国ではなく日本だと思います。

特に、中国を擁護するつもりは全くないのですが、学校のオンライン化も非常にスピーディーにしてましたし、オンライン診療もやっと今週から日本でも解禁になったばかり。あまりにも官僚主義というか行政の弊害が、そこらじゅうという感じ。

日本の学校も、もう集まって学ぶというのは期待できないと思います。ですんで、全て授業はオンラインでPCやタブレットを使ってやるという形になると思います。(我が家でもそのつもりで子供たちに言っております)

明治維新後、官僚がお役人が日本を支えてきたという自負があるんでしょうが、今こそ大々的に変えていくべきなんじゃないかなと思いました。

なんだか大きな話になってしまいましたが、とりあえず、「印鑑」の文化をやめようよということで、弊社でも発注書の「印鑑」やめました。

ぶどう栽培事業の譲渡を計画

先週、今週と新型コロナ対策をいろいろと行っておりますが、2017年にスタートしたぶどう栽培の事業をストップし、譲渡する計画で動いております。

鶴岡市の櫛引地区と酒田市の黒森地区に、合計8000本ほどの苗木と3.7ヘクほどの畑を構えておりましたが、新型コロナの先行きを考え、日本酒の事業だけに集約する考えです。

今年で4年目の事業で、関連会社の奥羽自慢㈱でワインの醸造も行っており、来年ワイナリーの建設も計画しておりましたが、1~2年新型コロナの終息に時間がかかると推測し、全てその計画も白紙にしました。

ぶどう畑と栽培事業を引き継いでいただける会社さんや農家さんを探しております。もしぶどう栽培に興味がある方がおりましたら、遠慮なくお声がけください。

なお、担当していた3名のスタッフは、他の部署への異動ということで検討しております。何とかこの窮地を脱することになればと思います。

会社における武漢肺炎の対策

前回の更新から大分時間も経過し、山形県においても感染者が20名を超えるまでになりました。そして酒田市でも一人感染者が見つかりました。

保健所では検査をしたくてもしてくれないようですので、ひやりはっとの法則からいくと潜在的な感染者は30~40倍くらいの人が感染していると個人的には予想します。

最初から言われていることですが、熱がなくても感染させることが非常に大きな特徴で、知らずに感染してて、他の人にうつしてしまうケースが多いのではないかと思います。

この点、サーズなどよりも質が悪いということになりますね。発熱で感染者が明確なほうが対策もしやすいんだと思います。

さて、社内の対策ですが、基本的には1月27日からの対策と同じ対策にはなりますが、売上を今後維持していくのは厳しいのではないかとの予想から、いろいろと対策を行っております。

①役員にかけている生命保険の解約

②役員報酬の減額 70%カット

③ぶどう栽培事業の停止。スタッフの異動。

④3年間の設備投資計画 白紙

⑤あいおいニッセイ PL保険の加入(感染症特約付き) ※これから加入予定

⑥高アルコールスピリッツの免許申請(条件解除) 6月中旬からリリースを計画

⑦2019BY仕込み計画修正・減産

⑧2020年酒米作付け70ヘク→55ヘク 20%減で再契約

⑨無利子の借入を検討(運転資金)

⑩雇用調整助成金の申請・計画休業の実施

といったところです。

とりあえずできることをスピーディーに行い、キャッシュを積み上げて、令和大恐慌に備えるしかありません。

恐らく、弊社においても無傷の勝利というのは想像できません。なるべくダメージを抑える方策を考えますが、より経済状況は悪化するものと思います。

これまで見たこともないような状況、目もあてられないような状況が日本を襲うと考えております。

まだ、自粛で1~2カ月ほどしか経過しておりませんが、最低1年から1年半は同じような状況が続くと考え、生き残る方法を模索します。

 

2020年 酒米の作付け

毎日、武漢肺炎やオリンピックの話題がニュースや報道を賑わせておりますが、もうそろそろ4月ということで、今年も作付けの準備がそろそろスタートするころです。

今年は、

①出羽燦々(特別栽培米、有機栽培米)

②美山錦(特別栽培米)

③惣兵衛早生

④亀の尾

⑤山田錦(慣行栽培と特別栽培)

を中心に70ヘクタール作付けしてもらうことになっております。

今年はこれまで慣行栽培のみだった山田錦においても、兵庫の特定の農家さんに依頼し、減農薬・減化学肥料で栽培してもらうことになりました。

収量等が上がらない、千粒重が小さくなることなど、これまでと色々変わってくるものと推察しておりますが、まずは来期2020BYで使用して感触を見ることとなります。

2019BYも、仕込みが90本を留めるところまで来ました。あと、30本ほどとなります。

何とかコロナの感染が社内に出ないよう、最後まで酒造りを遂行することが、まずは最優先の業務かと考えております。

品質的にも、昨年の夏場に行った設備投資やろ過の処理、麹室の汚染度軽減など取り組んでいることが徐々に実を結んでいる状況であり、これまでのBYで一番きれいな仕上がりかと感じております。

あとは、売れ行きということになりますが、今年の作付け面積も決まっており収量もある程度予測できることから、コロナの影響がどれくらいになるのか先行きが見えないところではありますが、国内市場を中心に家のみ需要を掘り起こしていくしかないのかなと、現状を分析しております。

2019年産のワインをリリース

2019年産のぶどうを使用したワイン3種類が、関連会社の奥羽自慢よりリリースとなりました。

https://hocca.jp/product/

ブラン、ルージュ、ペティアンの3アイテム。

マクアケで先行して販売しましたので、残り半分くらいですが、ブランもルージュもまずまずの出来具合かなと思います。

ブランは、全量シャルドネにしたことから、昨年よりも果実味がしっかりと出たかなと。そして、ルージュについては、シラーを全量使用。南国の赤ワインぽいニュアンスに仕上がりました。

ペティアンについては、ピノノアールとピノグリの混醸。綺麗な色合いで早飲み用。

2019年は、ぶどうの栽培をスタートし3年目。収量も1300kgほどとまだまだ極小。今年は5トンくらいは収穫できる見込みのよう。でも天候や病気などの影響もありますのでどうなることやら。

今年は補植を中心に1300本ほどの苗木を植栽。合計8000本 約3ヘクタールの規模となります。

2021年に正式にワイナリーを建設する計画で動いておりますが、武漢肺炎、武漢熱のおかげで日本はもとより、世界全体が大混乱となっており、計画通りに動いていいのか検討中。(無理して2021年に建設するべきではないのかも・・・・と内心)

個人的に、日本酒の輸出と国内の飲食需要は恐らく、壊滅的な状況になるんじゃないかなと。残すは国内の家のみ需要だけか・・・。

ヨーロッパはじめアメリカも鎖国状態に突入。日本も他の国々もリーマンショックの何倍ものダメージを負うものと推察。

コロナの恐怖からシフトし、鎖国・自粛がもたらす経済的ダメージの恐怖が、これから来るんだろうと身構えております。

早く、ワクチンの開発を・・・・。結局、最後は武漢熱の話題になってしまっている・・・。失礼しました。